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あかつきボランティアネットワークblog


中越大震災の復興ボランティアの為に。それぞれがそれぞれの場所で、できる限りのことを、できる範囲で。そしてなにより求められていることを。
by 111
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えりのレポート 

12月12日のえりのレポートです。

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明け方、4時前。小千谷ICについた。前回より確実に寒くなっている。

まだ暗い中、中越元気村に向かって歩き始めた。

車は何台か通っているが、さすがに人は全然歩いていない。すれ違ったのは、新聞配達の自転車と、どこへ向かうのか、60歳くらいのお父さんだけだった。

今回も1時間くらいかかり、しかも2回目なのにまた迷い、途中一つだけあった24時間営業のコンビニでとろけるチーズとウインナー、豆腐を買い、なんとか元気村に到着。

もちろん誰も起きていないし、どのテントに誰が入っているかわからないので、ストーブをつけていすの上で一人うとうと・・・。やっと明るくなり始めた頃、なんとなく人が起きだしてくる気配があったので、買ってきたものでみんなの朝ごはん用に一品おかずを作る。といっても、ただの豆腐とチーズとウインナーの入ったスクランブルエッグなんだけど。。。大皿2つ分できたが、あっという間にみんなが食べてくれてよかった。

今日の活動としては、主にまごころ市での、無料フリーマーケットだ。

全国から送っていただいた家電製品、生活用品、キャンプ用品などを、住民の方に無料でもって行っていただく。魚沼水産の駐車場を借りて、このフリーマーケットを行い、その敷地内ではシャボン玉パフォーマンスや、ガーナの音楽隊、全国からの音楽隊などが一日パフォーマンスを行う。

11,12日の二日間行われるこのイベントは、昨日はどうやら悪天候だったらしいが、今日はよく晴れて、とても気持ちよかった。子供たちの吹いたシャボン玉も陽の光を受けて、きらきら光りながら舞い上がる。

家電製品は抽選会、じゃんけん大会などで振り分けられ、生活用品やキャンプ用品は早い者勝ちでなくなっていく。

今回、あたしは生活用品の場所で店番をしていたのだが、長靴、靴、韓国のり、飴、タオルなどなど、とても人気であっという間に売り切れた。

それから、後から住民の方から聞いた話では、「水」も必要とされている。

というのは、仮設住宅ではもちろん水道は出るが、今まで井戸水を飲んで来た方々にとっては水道の水はカルキ臭くて飲めたものではないのだという。村でも、水道水は洗濯や食器洗いに使って、飲料水は井戸水を使用していたので、仮設住宅に来て水道水を飲んだらすぐに体調を崩してしまったらしい。

ただでさえなれない場所でのなれない生活、疲れ、寒さ。

これからも沢山問題点は出てきそうだ。

無料フリーマーケットの途中、音楽にあわせてみんなで踊った。住民の方もボランティアも、言葉のわからないガーナの音楽にあわせて、手拍子をする。手をつないで、身体を揺らす。それだけで、子供たちも笑顔になる。

仮設住宅への引越し前日、避難所でのお疲れ様会でずっと複雑な顔をしていたお父さんの笑顔も見ることが出来た。
えり(AVN神奈川)

by 111 | 2004-12-16 02:18 | レポート
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