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毎日新聞の記事より転載
----------------------ここから 新潟中越地震: 熱意が生んだ悲劇 キノコ工場ボランティアで死亡・諸橋さん /新潟 ◇7月の水害、仕事で駆け付けられず「今度はおれが最初に…」--諸橋孝夫さん 「7月の水害で駆け付けられなかったから、今度はおれが最初に行く」。中越地震で被害を受けた川口町のキノコ工場でボランティア活動をし、24日に亡くなった妙高高原町、諸橋孝夫さん(41)。4月から地元消防団の分団長として地域に尽くしながらも、仕事の都合で水害時に救助活動ができなかったことを気にかけ、誰よりも先に手を挙げた。その熱意が生んだ悲劇に、両親や知人はやり切れない思いを抱えている。 調理師だった諸橋さんは1年前から地元の和食料理店に勤務。まじめと評判で、消防団活動では若い団員を厳しく指導する半面、店ではアルバイト店員の失敗をかばう優しい一面もあった。 父文夫さん(72)、母シヅさん(74)と3人暮らし。東京都内に住むめいの中溝真梨奈さん(10)をかわいがった。「『にい』と呼んでいた。夜は私が寝るまで話をしてくれた」。葬式に出席した中溝さんは、そう言って涙ぐんだ。 死者15人を出した7月の水害。救助活動への出動要請があったが、店のかき入れ時で諸橋さんは行けなかった。「分団長に選ばれて張り切っていた矢先。気にしていた」。店長の関口直宏さん(32)はそう振り返る。 そして地震。「ひどい被害らしいな」と諸橋さんは、町からの要請にすぐ応えた。通常1人1日だが「水害の分と合わせて2日間、ぜひ行きたい」と訴えた。11月9、10日は、バスで早朝6時に出発。100キロ以上離れた川口町へ向かい、緑のカビが舞い散るキノコ工場の片付けを手伝った。 3日後の13日に「具合が悪い」と訴え、17日に入院。その後病状が悪化した。シヅさんは「人助けで命を落とすなんて」と言葉を詰まらせた。 諸橋さんは帰宅直後、「胸がすっきりした」と話したという。「分団長としての責任感が彼を動かしていた」と関口さんは感じる。しかし「事前に危険と判断できる人はいなかったのか」と悔やんだ。【安高晋】 ■キノコなどと同じ真菌の仲間 アスペルギルスは土壌などにいる一般的な微生物で、キノコなどと同じ「真菌」に分類される。免疫力が下がっている人がほこりなどと一緒に吸い込むと、肺炎になり、死ぬ場合もある。虎の門病院(東京都港区)呼吸器センター長の吉村邦彦医師は「短時間の作業で複数の人が不調を訴え、しかも急激に症状が進んで死亡した経過を見ると、アスペルギルスなどの病原体が工場内によほど大量に舞っていた可能性がある」と話す。【元村有希子】 --------------------------------ここまで 僕も、同時期に川口町にいました。朝のマッチング(作業の振り分け)の時、たまたま条件が 合わなかった為、きのこ工場には行きませんでした。まさかこのような事になってしまうとは・・・大変残念で、悔しい思いです。 現状ボランティアは、ボランティアセンターの下、自己責任という形で活動しています。 特に災害復旧などは 「少しでも力になりたい」 という思いが非常に強くなり、自身を省みず行動してしまいがちです。ただ、現地に着いたとき、作業に着手する時、もう一度考えて下さい。安全を判断するのは、自分だけです。 一緒に活動する人とは体力、性格、みんな違います。 無理をせず、きっぱりと断って下さい。断ることで、誰にも責められないし、責める事は出来ません。被災者の為に、と勇気を持って集まってきた方々です。勇気を出して断って下さい。 くどいようですが、現状は自己責任です。 今後、広く世間にボランティア活動が認識され、その活動が安心してできる環境が整う事を 強く望みます。 諸橋様のご家族の方に謹んでお見舞い申し上げますとともに、諸橋様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
by 111
| 2004-12-29 22:28
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