あかつきボランティアネットワークblog


中越大震災の復興ボランティアの為に。それぞれがそれぞれの場所で、できる限りのことを、できる範囲で。そしてなにより求められていることを。
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小正月2

「賽の神」弐

点火までの時間に、昭治さんの家の雪ほりをした。プロ5人プラス1(私)。商店をやっているので間口は広いが、のんびりやっても1時間ですっかりきれいになった。みんなでやれば早いし楽しい。お隣の方も一人で始めたので、そちらも手伝う。
終わったあとみんなでお茶をのんで、3時半、そろそろ賽の神の点火準備。
家から注連飾りを持ってきたり、お札を持ってきて、中に入れる。見に来た人も集まり始めた。
雪を彫って簡単な祠を作り、蝋燭を立て、持ってきたお酒などを供えて、集まった人はまずお参りする。みんなの健康と、よい一年になりますようにと、そして、新潟復興を祈って・・・。
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朝日の方々はみんな仮設住宅に入居されているが、鯉の世話や家の雪ほりのために日中だけこちらに帰ってきている方も多い。そんな方々も集まって、20人くらいになったところで、新潟のおいしい日本酒で乾杯。そしていよいよ点火。
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高く高く、煙が立ち昇り、しばし、無言で見入る。今年は良い年になりますように・・・もう一度、願いながら。
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しばらくすると、竹の先にくくりつけた網で持ってきた餅、ほしいも、するめなどを焼き始め、良い香りが漂い始めた。持っていたお酒の中には飛んできた灰が入ってしまうが、それもまた風情。そのまま飲み干す。静かな山の中に、竹のはぜる音とみんなの笑い声が響く。そしてだんだんと火も弱まり、約2時間、賽の神も終わりに近づいてきた。
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この「賽の神」という伝統行事は、朝日地区ではここ数年で復活したものだと言う。地区によって、また、地区の中のさらに数世帯ごとのグループによって違うらしいのだが、朝日地区の中では今年賽の神を行うのはこの1グループだけらしい。どこかのグループが行っていれば参加はしていたが、製作から行うのはここ2年で復活した。それまで10年くらいの空白があり、一時は行っていなかったのだが、成行さんが中心になって復活させた。今年は復活2年目。震災によって毎年行っていた地域でも行わないところが出てきたが、成行さんたちは「こんな時だからこそこういうことを大切にしたい」と言っていた。「これがまた一つの活力になる」と。
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立ち上る煙を見上げる横顔は、満足そうだった。
すっかり暗くなった中、祠の蝋燭はまだ燃え続けていた。
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(AVN横浜 えり)
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by 111 | 2005-01-18 11:44 | レポート
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