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あかつきボランティアネットワークblog


中越大震災の復興ボランティアの為に。それぞれがそれぞれの場所で、できる限りのことを、できる範囲で。そしてなにより求められていることを。
by 111
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活動レポ2

2月12日

越路町から、朝9時に仮設住宅へ行き、前日にお約束した方と一緒に山へ。
水道がまだ復旧していないので、このままでは鯉の生簀のタンクが空になってしまうので、雪の下から掘り出して近くの家から井戸水を引いてくるという作業をお手伝いさせていただくことに。
以前は屋根が見えた生簀のある建物も、雪の壁に阻まれてすぐ近くに行くまでその姿を見ることはできなかった。入り口も、人一人が通れるくらいの雪壁の間の細い道を降りていく。
活動レポ2_b0070755_16192395.jpg

そして、鯉の世話を見せていただいて、建物の側にあるタンクをいざ救出。
・・・いざ・・・・。って、タンクはどこに?!
その方曰く、どうやらこのへん・・・・と。身長より高く積もった雪を、とりあえずスノーダンプとスコップを使って掘り、さらにどかした雪を機械で飛ばす。タンクが見えてきたところで、ながーーいホースで水を引いてくる。今度は、そのホースを通した道の幅を広げるために、雪ほり。
活動レポ2_b0070755_16245833.jpg

大体昼頃までその作業をして、みんなでお昼ご飯。エースコックから出ている「新潟で見つけた煮干背油系ラーメン」というカップラーメンがなかなかの美味です。是非一度お試しあれ。関東でも買えるようです。
午後は家の隣の作業小屋救出大作戦!といっても、屋根の雪を下ろすのではなく、小屋の周りに雪が積もりすぎて屋根からの雪と地面からの雪がくっついてしまい、これ以上屋根の雪が下に落ちられない状態だったので、そのつなぎ目をくずし下を少しあける。
活動レポ2_b0070755_23404670.jpg

その作業が終わり、その場で少し話をしている時、「ズズズ・・・」という音がしたのであわてて一同その場を離れて下から見上げてみるとすでに数センチずれて隙間ができていた。
このお宅の方は「こういう作業は雪の下敷きになって発見されないっていう危険もあるから一人や二人じゃできないんだよ」とおっしゃっていたが、確かにかなり危険だと思う。屋根に上ることだけではなく、下からの作業でも落ちてきた雪の下敷きになって窒息死してしまうという事故もあるので、十分に注意が必要である。「明日には落ちてるだろうな」とみんなで見上げながら雪の怖さを改めて実感。
活動レポ2_b0070755_013788.jpg

その後、一緒に雪ほりをした方のお宅にも少しだけお邪魔させていただいた。
大規模半壊のそのお宅は、一階部分が全て雪に埋まってしまい、この日は機械を使って家の周りの雪を一階の半分が見えるくらいまで飛ばし、玄関を掘って家の中に入れるようにしたそうだ。初めて新潟に行ったメンバーも家の中に入らせていただいて、落ちた壁、倒れたままの家具、そして何より、6時前の、震災のあの瞬間のまま止まったままの時計にショックを受けていたようだった。

帰り際、「まぁ一杯飲もうや」というお誘いを受け、仮設住宅に戻りお邪魔すると、いつの間にやら大人数!一緒に雪堀をしたお父さん、そのお友達のご近所の方、仕事仲間の方、などなど、「おーじゃぁあいつも呼ぶかー」と、増えていき、最終的には総勢10名。途中近所のお母さんが白菜の漬物を持って来てくれたのを食べさせていただいたり、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。

この日、夜は小千谷のお寺にお世話になった。
小千谷に住み、仮設住宅訪問など一人で活動されているお寺の方と以前AVNの小林氏がメールでお話させていただいて、今回お寺に泊めていただけることになったのだ。さらに、小千谷の現状、小さな仮設住宅の現状などのお話も聞かせていただいて、翌日はボランティアがあまり入っていないという小さな仮設住宅を案内していただくことになった。
そのお寺は震災後避難所にもなっていたそうで、もともとのご近所付き合いや避難所の頃からのお付き合いから現在の仮設住宅訪問までつながり、ケアされているそうで、その暖かさ、優しさ、深さは翌日仮設住宅で住民の方のお話からも伺えた。
それはまた、翌日のレポートで・・・。

by 111 | 2005-02-15 16:28 | レポート
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