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あかつきボランティアネットワークblog


中越大震災の復興ボランティアの為に。それぞれがそれぞれの場所で、できる限りのことを、できる範囲で。そしてなにより求められていることを。
by 111
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3ヶ月。今思うこと

地震から、3ヶ月が過ぎた。
この3ヶ月、めまぐるしく動いていった。数え切れないくらい沢山の人が新潟県に集まり、住民の方も、沢山の人と毎日かわるがわる関わってきた(関わらざるを得なかった)。新潟県以外の場所でも、本当に沢山の人が災害復旧、新潟復興に向けて今も活動を続けている。

ボランティアというものに関しても、これ程までに世間に注目され、論じられてきたことは無かったのではないか。阪神淡路大震災から10年。今回の震災で自分もボランティアのありかたを何度も考えさせられた。最初の頃は、考えるより先にこれまで経験の無いことに体当たりしていった。そこで改めて気付くことが沢山あった。自分のしてきたことが正しいのか間違っているのかは、わからない。
このような状態で、“正しいか間違っているか”と考えること自体間違っているのかもしれないが、“自分の判断”について見直してみると、やはり「甘かった」と反省する点もある。今のところ大きな怪我や体調不良などはないし、住民の方に対してあからさまに問題を起こしたこともない(メンタルな部分でマイナス要因になっていないかどうか、自分のかかわり方に問題はないか確実には分からないが・・・)。

しかし、現状のボランティアというものが「自己責任」の下での活動である以上、住民の方へのかかわり方はもちろんのこと、自分の身に対しても最大限の注意が必要なのだ。それが自分はできていただろうか。気持ちばかりが先走り、短慮だったのではないか。
自分がどれだけ注意をしていても“不可抗力”で事故は起こる時は起こってしまう。震災から今まで、ボランティア中の事故で亡くなった方災害復旧の過労によって事故を起こしてしまい亡くなった方除雪作業中、亡くなった方がいる。
本当に本当に、悲しく、残念なことである。。(この方々が短慮だったと言うわけでは決してありません。それは私に判断できることではありません)

大震災という経験したことのない場所で活動する際、特に震災直後の災害復旧に関しては、未知の危険が多いし、精神的な疲れもたまってくるだろう。そして今、雪の量が例年よりも多く、ただでさえ地震により消雪パイプの破損、道路の破損があり普段と違う道路状況で、慣れているはずの方でさえ事故にあってしまう。現在、ボランティアセンターのなかで唯一県外ボランティアを受け入れている川口町復興ボランティアセンターでは除雪ボランティアも募集しているが、屋根の上での除雪作業は危険なため禁止している。

ここ数年で一番の大雪。震災の影響も手伝って、住民の方は大変な思いをなさっているだろう。仮設住宅にいながらも家が気がかりな方も多いだろう。人手はいくらあっても足りないくらいなのではないだろうか。ほってもほっても雪はなくならない。
住民の方の笑顔が見たい。少しでも力になれたら・・・。強く、そう思う。
だからこそ、自分ももう一度行動する前に考えるべきだと思った。自分が最大限の注意を払っているかということを。最終的には自分の身を守るのは、自分なのだから。それに、“不可抗力”による事故もあるだろうけれど、自分の注意によって回避できたはずの事故にあったとき、周りの方に対する責任も「自己責任」なのだ。
良く考えた上で、「大丈夫」と判断したのなら、最大限の注意を払った上で責任持ってやればいいし、「できない」と思ったのなら、きちんとお断りするべきである。
ボランティア活動をしていて怪我などしてしまったら、住民の方々がきっととても悲しんでしまう。心配とご迷惑をかけてしまう。それはお互いにとってとても悲しいことだと思うから。
「自分にできる限りのことを、できる範囲で、そして何よりも必要とされていることを」。もう一度、自分に言い聞かせてみる。

亡くなられた方々のご家族の方に謹んでお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。


(AVN横浜 えり)

by 111 | 2005-01-26 03:45 | その他
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