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あかつきボランティアネットワークblog


中越大震災の復興ボランティアの為に。それぞれがそれぞれの場所で、できる限りのことを、できる範囲で。そしてなにより求められていることを。
by 111
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自動車運転に関する注意

雪に埋没、3分で危険 車内のCO中毒検証※リンク
北國新聞社より転載
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 雪に埋もれた車の中でエンジンをかけ続ければ、七十秒程度で軽度な頭痛などの症状を引き起こし、三分以内には生命に危険を及ぼす環境となりうる―。石川県交通安全協会が行った、大雪による車中での一酸化炭素(CO)中毒に関する実験で、こんな結果が出た。短時間で中毒症状に陥り、生命にも危険が及ぶことがあらためて実証された。県内では二〇〇一年の大雪で三人がCO中毒で死亡する事故が起きており、協会は冬本番のこの時期に「雪の壁」の怖さを訴えている。

 実験は先月下旬、金沢市の県運転免許センターなど三カ所で行われた。雪で車をすっぽり覆われた「密閉状態」を想定し、車にビニールをかぶせて密閉した状態で、エンジンをかけたまま、車内に置いたCO検知器で時間経過とともに車内のCO濃度を測定した。

 その結果、排ガスが流入した車内では、空気中に占めるCO濃度が七十二秒で、長く吸い続けると軽度の頭痛を引き起こすとされる0・02%に到達。頭痛や吐き気などの症状を引き起こすと言われる0・03―0・04%に至るまでに八十二秒しかかからなかった。その後はCO濃度が加速度的に高まると予測、意識を失うとされる0・06―0・10%にはわずか百秒程度、生命に危険を及ぼす濃度には三分以内で到達すると予想された。

 COは無色無臭、無刺激のため、中毒症状が現れるまで五感で感知しにくく、微量でもCOを身体に吸い込むと酸欠状態となり、高濃度のもとでは意識不明や死亡に至るケースもある。県内では〇一年一月に金沢市、内灘町で雪に埋もれた車の中に排ガスが逆流して充満し、CO中毒で三人が死亡している。

 県交通安全協会は、実験結果からCO濃度が短時間で急激に高まると指摘し、今後も大雪が降る恐れがあることから「車の周囲の雪を完全に取り除いてからエンジンをかけてほしい」(山岸隆専務理事)と注意を呼び掛けている。
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完全に埋もれていなくても、マフラーが雪に埋まっていれば、継ぎ目から直接車内に排気
ガスが上がってきます。ボランティアに向かう方、十分注意して下さい。積雪時の長時間の
アイドリングは絶対にやめてください。

# by 111 | 2005-02-05 14:14 | 雪に関する情報(期間限定)

被災地への想い

記者日記:
被災地に優しさ注ぐ /埼玉
※毎日新聞よりリンク

ひとことだけ。
「わすれないこと」それだけでいいんです。

何かをしなければいけない、ということはないんです。

ずっと。ただそれだけでいいと思います。

# by 111 | 2005-02-03 23:07 | その他

絵ハガキによる復興支援のお知らせ

新潟県中越地震の被災地。小千谷、川口町、山古志村等被害の全村規模で被害の
大きかった所は、マスコミに取り上げられ、ご存知の方も多いと思います。

そんな中で、あまり報道には出ませんが、被害が甚大だった地域も多くあります。

十日町市に樽沢という地区があります。あまり報道に出ませんが、現在も避難指示
が続いており、住民の方は仮設住宅で厳しい冬を過ごしています。

以前、その地を取材した作家さんがいらっしゃいました。
岡本雄司さんという東京芸大のデザイン科大学院を修了している木版画の作品を
発表している作家さんです。

この方のスケッチが偶然、十日町市のギャラリー6坪さんに残っていたそうです。
このスケッチからギャラリー6坪の春日さんが絵はがきセットを作られました。
収益金は義援金という形で樽沢地区に寄付されるそうです。

個人で購入される方、広報活動に協力してくださる方を募集しています。
詳細、絵はがきのスケッチはギャラリー6坪さんのホームページをご覧ください。

とてもゆっくりと、穏やかな時間が流れていたころの、新潟の風景がそこにあります。
優しく、暖かい絵だと思います。


賛同してくださる方は、直接ギャラリー6坪さんにご連絡頂くか、あかつきボラネット小林まで
ご連絡下さい。

ギャラリー6坪
※詳細のご案内はこちら

(AVN東京 こばやし naoki_ko@akatsuki-vn.org)

# by 111 | 2005-02-03 10:45 | お知らせ(イベント案内ほか)

あかつき復興支援参加者募集!

あかつきボラネット、中越ボランティアの参加者を募集させていただきます。
日時が急になり申し訳ないのですが、是非参加をお待ちしています。

メンバーの方はもちろん、一般の方も遠慮なくご連絡ください。

日時・・・・・・2月11日~13日
活動場所・・小千谷市中心に活動します
内容・・・・・・雪下ろし、仮設住宅の方との交流、支援。現地情報収集
宿泊・・・・・・現時点では、越路町に宿泊予定
参加費・・・・7500円(概算、交通費、宿泊費込み、余剰金は返金します。)
        滞在中の食費等は別途


※東京発で車で行きます。現地合流の方は、宿泊費のみ頂きます。
現在参加者2名です。(男1、女1)車はあと3人乗れます。参加者の
中で、車を出して頂ける方がいましたら、乗車人数は増やせます。

※宿泊は素泊まりです。小さなログハウスのような建物です。
 一泊1000円になります。

※天候、その他事情により、思う通りの活動が出来ず
 待機、観光(これも大切な支援だと思います)になる可能性があります。

※雪下ろしは、屋根には上がらない予定です。軽く、暖かい服装で参加下さい

※早めにご連絡頂ければ、ボランティア保険に加入出来ます。
 3月31日まで、天災プラン660円で加入出来ます。費用はこちらで立替えます。

※無理のない行動が基本です。現地で無理そうな作業が出ましたら、遠慮なく休憩
 その他活動に回ってください。

※ただ現地に居たい、という方もOKです。忘れないことも大切な支援の形になります。
 現地までの足代わりに、という方も歓迎します。

以上、詳細はあかつき活動Gこばやしnaoki_ko@akatsuki_vn.orgまでご連絡下さい。

# by 111 | 2005-02-03 09:47 | お知らせ(イベント案内ほか)

現地でのお話

2月になった。
記録的な大寒波が来ているという。また雪害が出ないか、心配だ。
雪のひどい日はなるべくなら外に出たくないと言いながら、新潟のお年寄りの方も部屋でお茶を飲みながらのんびりと話をされている。あたしも、時々仲間に入れていただいて色々な話を聞かせていただくことがある。他愛ない話から、涙ながらに聞かせてくれる話まで。
そんなときはボランティアというよりも、ただの小娘。または、茶飲み友達。何と言えばいいか言葉も見つからず、ただただ聞いているしかできない。

仮設住宅でお話をしているとき、何人ものおかあさんたちが言っていた。「クリスマスだとか、正月だとか言っても、10月23日のまま、時間が止まってる」と...。会うたびに、地震のことを話してくれる。「話すことで、ストレス発散になる」と言いながら。そして何度もお話していくうちに少しずつだけど内容が変わってきたようにも感じた。時間は動き始めるのか・・・。あたしが現地でお聞きした生の声。それをここで拙い文章ながら発信することで、誰かに、何かが伝わればいいなと、思う。


地震があり、何も持たずに飛び出した。家具が出入り口をふさいで飛び出せなかった人もいる。ある方は、孫の所まで部屋の中、“野を越え山こえて助けにいった”という表現をした。その日は近くの畑に近所の人と集まって、ガス爆発のような、ゴーゴーとか、どーんどーんという地鳴りの音がして何度も余震がくる中、焚き火をしながら外で夜を明かした。あの夜は不気味なくらい流れ星が沢山見えたという。救助を待っていた人もいれば、救助が来ても断った人もいる。発電機を持ち出し、自分たちの家にある食料を持ち寄り、数家族で炊き出しをしながら、そのまま村にとどまりたかったのだと話してくれた。自衛隊が来て他の部落の人たちはみんな避難したと聞かされても、この場を離れたくなかった。すぐ裏の山がいつ崩れるかわからない不安があって、家の瓦が落ちてきても、テレビや箪笥、全ての家具が倒れていても、自分の家はここで、家の中には入れないけれど近所の仲間がいるこの場所に留まりたい、と。しかし、近所の人の車で村の様子を見てまわったとき、崩れ落ちた山、崩壊した家、埋まった道路...あまりの被害の大きさに愕然とし、避難所へ行くことを決意した。
避難所へ来てからは、沢山の人がいた。良くも悪くも...。
夜寝るとき、足を伸ばすと違う部落の男の人にぶつかってしまうので、ひざを曲げて眠っていた。気がつけば、足も伸ばせず、いつも背中も丸まって、下ばかり向いていたと言う。「それでも、あの場所では人の暖かさを感じられた。自衛隊の炊き出しやお風呂はとてもありがたかったし、全国の方からおくられてきた暖かい言葉や物資、沢山のボランティアさんに元気をもらった」と。仮設住宅に入る日、「避難所はみんながいたから大丈夫だったけど、ここ(仮設住宅)では昼間は一人きりだし、とても不安」という方もいた。入居して数日、仮設住宅の真っ白な壁に囲まれているとおかしくなりそう、との声もあった。
あれから3ヶ月。真っ白だった部屋の壁には写真やカレンダーがかかり、最低限の身の回りの品と寝具しかなかった箱のような仮設住宅も色々な家電製品や棚などが運び込まれ、生活空間らしくなってきた。震災前の家具は、震災を思い出すからなるべく持ってきたくない、と、新しく買い揃えた方もいる。
雪が積もり、景色も一変した。
それでも、「気持ちは...前に進まなきゃと思うけど...」。
1月、余震がまた何度も来た。また記憶はあの日に引き戻されて、恐怖と不安で苦しくなって、夜中に繰り返し吐いた。降り続く雪に、自宅のことが気がかりで毎日様子を見に帰る。地域によっては規制されていて自宅のある地区まで入れない方もいる。地震によって亀裂が入った道路に雪がしみこんで崩れるのではないか、家が雪の重みに耐えられずに潰れるのではないか、山が崩れて家が埋まるのではないか・・・離れていてもあれこれと考えて、心配の種は尽きない、と。
ライフラインの完全復旧といいながら、山の下のほうでは水道が復旧したけど、未だに上のほうではポンプがうまく作動せずに出ない場所もある。水道は復旧したけど自宅の水道管が破裂してしまって使えない方もいる。多くの家では井戸水がかれてしまった。「美味しい水だった。自慢の水だった。井戸が出るからあの場所に家を建てたのに・・・」と言葉を詰まらせたり、仮設住宅で慣れない水道水を飲み体調を崩したり・・・。

そんな中、少しずつ少しずつ、春のことも考え出している。話してくれる内容が、少しずつだけど、変わってきたことを感じた。それは決して明るいことばかりではなく、片付けなければいけない家、崩れたままの農道、今年の農作業は機械を入れられないから畑を耕すところから全て手作業でやらなければいけないかもしれない、水が枯れたから、田んぼは今年は諦めなければいけないかもしれない、山の下のほうまで自分の土地は崩落してしまって、春になってもどうしようもない場所もある。
「どうなるか、どうすればいいかまったく分からない、真っ暗だ」と呟きながらだけど、なんとか前に進もうとしているし、進んでいる。雪が融けたら山菜を一緒に採りに行こう、と誘われた。
名物の鯉や闘牛を復活させたいと望む声もある。たくましい意志もある。暖かい人のつながりもある。
少しずつ時が動き出せばいい。


震災から3ヶ月、春を待ちわびて。まだ、これからだ。

(AVN横浜 えり)

# by 111 | 2005-02-01 01:38 | 現地情報